どじょっこの会(不登校・登校拒否を考える東久留米の会)

 
文科省の発表によると、平成26年度、全国で不登校をしている小・中学生は12万3千人、小学校で2万6千人(前年度より2千人増加)、中学校で9万7千人(前年度より2千人増加)います。子どもが減っている中での不登校児童、生徒の増加は大きな問題としてとらえられています。そこで国は2016年12月不登校の児童、生徒を国や自治体が支援すると明記した「教育機会確保法」を成立させました。しかしこの法律の成立をめぐっては賛否両論がありました。賛成派は学校以外の多様な学びの場の重要性が盛り込まれたと評価しています。それに対し反対派は、学校に通える子を正常とし、通えない子を問題視する考え方が根底にあり、学校復帰にこれまで以上に圧力がかかりかねないと訴えています。

不登校は1980年代に「だれでも不登校になりうる」と認識されるようになる以前は、不登校は子どもと親に問題があるとされていました。学校に行こうとするがどうしても身体が動かない子どもたちは、「弱い」とか「甘えている」と言われました。そして親は、「学校に行かすのが親の義務だ」と非難され、どうしてわが子だけが学校にも行けないのかと、自分で自分を責め続けました。
「どじょこの会」は不登校・登校拒否を考える東久留米の会です。全国にたくさんある不登校の子どもたちをもつ親の会の1つです。ひとりぼっちで悩む人をなくしたい、お互いに支え合って励まし合っていこうと呼びかけて活動してきました。毎月第2土曜日に集まり、思っていることや悩んでいること、これまでの経験などを語り合っています。
親は不登校になった子どもを目の前にして途方に暮れ、育て方が悪かったのか、学校でいじめがあったのか、部活やクラスで何か問題があったのかと原因を探します。子どもに聞いてもよくわかりません。原因さえわかればきっと学校に行けるようになると考えます。しかし原因はよくわからず、たとえわかったとしても登校できるようにはならないことが多く、どうしたらいいかと悩み続けます。しばらくして、学校に行かない子どもの思いをわかりたいと親は考え始めます。ある人は「暗く沈み込み、悩んでうなされ、布団をかぶって動かない子どもに、学校に行けとはもう言えない。」さらに「このままのつらそうな状態が続くのなら、元気になって家にいる方がいい、生きているだけでいいと思うようになりました。学校に行かない選択があってもいいのではないかと少しずつ自分の考え方が変わってきたように思います。」と語ってくれました。競争社会で生きていくために勉強することを求められ、友だちとの関係で心をすり減らし、安心して学校生活を過ごせなくなっている子どもたちの現実に気づき、不登校することを

親が認めるようになります。すると親の思いが伝わるのか、子どもたちも少しずつ元気になっていきます。それでも子どもは学校に行かない、あるいは行けない自分自身を責め続けています。親子で会話が弾んでいても、話題が学校に関することになると、途端に不機嫌になり自分の部屋に閉じこもってしまう子どもの反応を何人もの親がみてき ました。親も子も学校に行かなくてもいいと納得できるには時間がかかりますし、納得したとしても、「できれば学校に行ってほしい」という親の願いや、「学校に行けた方がいいに違いない」という子どもの思いは無くなりません。それでもゆっくりと家で安心して休み、心の休養を充分にとり、元気になった子どもたちは動き始めます。

不登校をしている仲間との出会い、不登校をわかってくれる友だちや大人との関係の中で、悩んでいるのは自分だけではないことがわかり安心します。そして自分からやりたいことを考え、実際に動きだせるようになります。その時どんな動き方をするかはそれぞれの子どもによって違います。
どじょっこの会では毎年秋に「進路説明会」を開催しています。どの子にも進路が開かれていること、先に進みたくなった時が進路選びの時であることを伝えます。様々な選択肢の中で、子どもが自分で選択することが何よりも大事であることを伝えています。

不登校は子どもや親の問題ではありません。子どもが自己を肯定して生きるためのひとつの選択だと考えています。不登校の時にも、その後、動き出した時にも多様な場所が必要です。子どもたちや親が安心して相談できる場、学校ではない学びの場、社会とつながるボランティアや同じ経験をしている人たちが集う居場所、地域で働くための場所などたくさんの場所が求められています。
 また、学校には不登校をしている子どもたちの存在を認め、子どもたちの思いに寄り添って一緒に考え続けてほしいと願っています。「教育機会確保法」の成立によって、「学校に来られないのながら来る必要はない」と親や子どもを拒むことがないようにしてもらいたいのです。そして子どもたちを受け入れる体制を整え、「学校に来たくなったらいつでもいいよ、少しの時間でも来ていいよ」と見守りながら待っている学校であってほしいと願っています。

 わが子が不登校になって悩んでいる人はたくさんいます。お知り合いにもしもそんな人がいたら、どじょっこの会のことを話してください。ひとりぼっちで悩むことがないように、みなさんにもご協力頂けたらさいわいです

 
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