どじょっこの会(不登校・登校拒否を考える東久留米の会)


第36回子育て集会 基調報告
                        どじょっこの会
(不登校・登校拒否を考える東久留米の会)
さまざまな原因・理由で学校に行かなくなったり、行けなくなったりしている不登校・
登校拒否の子どもたちは14万人を超え(2018年10月25日文科省発表)、1966年度から毎年調査されている中で過去最多になりました。小学生は184人に1人、中学生は30人に1人の割合です。少子化が進み、児童生徒数が過去最低のなかでの過去最多の不登校・登校拒否の増加です。

不登校・登校拒否の子どもたち
お腹が痛い、熱があるなどで学校を休みがちになり、「今日は学校行く?」の母の問いかけに、答えもせずに布団をかぶってしまう子どもたち。「明日は行くからね」と、前の夜には登校の準備を整えるのに、翌朝は起きられない。子どもたちは学校に行かなくてはいけないことをわかりながらも、行けない状況の中で苦しんでいます。
 学校に行けない理由は何でしょうか?子どもたちに聞いてもよくわかりません。勉強がわからない、友だち関係がつらい、いじめられている、部活が厳しい、学校や学級の雰囲気が合わない・・・・・・結局「これ」と言い切ることができないことがほとんどです。はっきりわかっているのは学校には行けないという事実です。「あの頃、学校に行けていたらよかったと思う」と不登校を経験した青年が話してくれました。「学校に行かないと将来はなくなるなと漫然と思っていたけれど、どうしても学校に行くのは無理でした。でも友だちとは遊べました。友だちから明日学校に来るよね、と言われた時に胸が苦しくなる。行けたらいいけどきっと行けない。だからあいまいに、行けたら行くと答えるようにしていました。いつも学校の事を考え続けていました。みんな苦しい気持ちを抱えて、どうして学校に行けるのか不思議でなりませんでした。だれもが学校には行きたくないけれど我慢して行っているとしか思えませんでした」
 
親の会「どじょっこの会」
 親はどうにかして子どもを学校に行かせたいと思います。原因がわかればそれを排除したらいい。毎日1時間、せめて週に3日、保健室登校や別室登校ではどうかと、対応策を考えていきますが、なかなかうまくはいきません。「私の育て方に原因があったのではないか」と悶々とひとり悩む日々を過ごします。そんな時、同じ経験をした親たちがあつまる会、どじょこの会のような親の会につながると、まず悩んでいるのは自分だけではないとほっとします。心の中にある不安や葛藤など、もやもやしたものを言葉にしていくことで、子どもの状況を理解したり、これからどうしていけばいいのかを考えたりできるようになります。親の会は参加者が対等の立場で語り合い、聞き合う場です。
 親が心の中では学校に行ってほしい願いはあっても、無理に学校に行かなくてもいいのではないかと、少しずつ子どもの思いに心を寄せていくと、子どもは安心して家にいられるようになり、家庭が子どもの居場所になります。学校に行けないだめな存在だと、自分で自分を責め続けていた状態から解放され、やっと学校に行かなくても生きていていい、このまま暮らしていっていいのだと、考えられるようになります。ありのままの自分を親や周囲の人々に認められることで、やっと自分を認めることができます。
その後自分にできること、やれること、夢中になれることを探し、多くはゲームをしたり、インターネットで動画サイトを見て過ごし、エネルギーを充電します。ひとり一人、元気になっていく過程は違います。この頃に学校との細やかな連携が取れた場合など、登校が可能になる場合もあります。
 学校以外の場所、フリースクール、居場所に通い始める子どもたちもいれば、自分のやりたいことを学ぶために、学校選びをして進学する子たちもいます。ひとり一人が人生の主人公になって歩き始めます。

学校は
 「高度に競争的な学校環境が就学年齢層の子どものいじめ、精神障害、不登校、中途退学および自殺を助長している可能性があることも、懸念する」と国連子どもの権利委員会は2010年に日本政府に勧告しましたが、状況は好転していません。子どもだけでなく、過度の労働を課せられている教職員も辛い立場に置かれています。
この状況の中で不登校・登校拒否になった子どもたちに対する学校の対応は様々です。学校復帰だけを目標にする場合もあれば、その反対に親との連絡も取らない場合もあります。子どもたちの状況の変化に合わせて、学校と家庭や地域が協力できるような体制づくりが求められています。学校以外の多様な学びの場を認めることを目的の1つとした、「教育機会確保法」が2016年に成立しました。子どもたちの教育環境の拡充と整備に結びつくように、更なる議論が待ち望まれています。
 
最後に
 本来子どもは集団の中で遊び、学び、生活をして育っていくものです。学校はその集団で最も重要な所です。その学校から離れてしまっている事を、子ども自身や親の問題だけにしないでほしいと思います。そして個々のケースに丁寧に対応していくこと、更に、何よりも学校で子どもが大事にされていく教育環境を整えていくことが求められています。
 どじょっこの会は、ひとりぼっちで悩む親をなくしたいと、20年ほど前につくられた会です。毎月第2土曜日にコムーネハウス(前沢2-1-41)で午後2時から5時まで定例会を開催しています。毎年11月には進路学習会で、自分に合った進路選びができるように情報提供しています。また、毎週月・水・金曜日の午前10時から午後2時までは居場所オニバスの種もコムーネハウスで開いています。

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